2. 色相(Hue)

定義
色相とは、色の種類を示す属性で、赤、青、黄などの色の違いを表します。マンセル色体系では、色相を10の基本色に分類し、それぞれの色をさらに10段階に細分化しています。これにより、合計で100色相が定義されています。このシステムにより、色相の違いを視覚的に容易に識別できるようになっています。

色相環
マンセル色体系の色相環は、赤(R)、黄(Y)、緑(G)、青(B)、紫(P)の5つの主要色と、これらの中間色で構成されています。この色相環は、色相の連続性を視覚的に理解しやすくするためのものです。例えば、赤と黄の間にはオレンジが位置し、緑と青の間には青緑が位置します。

色相環は、色の調和や対比を考える際に非常に有用です。デザイナーやアーティストは、色相環を使用して補色や類似色の関係を理解し、効果的な色の組み合わせを作り出します。また、色相環は色の心理的効果を研究する上でも重要です。例えば、赤は興奮や情熱を、青は冷静や信頼を象徴します。